今夜もなぜかさだまさし。
最近のバンドそっちのけで、今なぜかさださんが私の中でリバイバルヒットしている。
母親がファンだったので、物心ついた時から家でいつも流れていた。
話によると、ヘッドフォンで真剣に聞いていたとの事。さだまさしを聴く幼児って。
もちろん歌詞の意味なんかわかってなかったんだろうけど、いい音楽だなあっていうのは幼児なりに思ってたんじゃないか。
この間実家に帰った時に久々に聴いたら、これが沁みるのなんの…。
ようやくというか、とうとうその本当の良さがわかる年になってしまったという事か。
どういいのかうまく表現できないんだけど、とにかく風景が目に浮かぶんだよなあ。
「私花集」と「風見鶏」には特に好きな曲がたくさんある。
こんな素敵なジャケットだったってのも今回初めて知った。
リリースされたのは私が生まれた頃。いい音楽は時を超えるんだな。
どこか影があって湿っぽくて(いい意味で)憂いを帯びた音楽が好きなのは、きっとここから来ているんだと思う。
- アーティスト: さだまさし
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- アーティスト: さだまさし,渡辺俊幸,Jimmy Haskell
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ここはゴールじゃない。
望まれて幸せな復活を果たして、今は祝祭ムードでみんな暖かい目で見てるけど、これで終わりじゃないんだな。
これからが本当の戦いなのかも知れない。
Hurtは復帰第一作目としては相応しい内容だけど、復活しましたっていう挨拶がわりというような特別な感じはするし、
あえて歌詞やメロディを捻らなかったり、本来はこうじゃないというか、とにかく異色なんだなっていうのは五十嵐さんのインタビューからもなんとなく感じられる。
次のアルバムからが勝負だと思う。
過剰に期待するのは嫌なんだけど、生み出してきたものがどれも凄いからそう思わせてしまうんだよね。
でもあまり無理をせず、ゆっくり細く長く活動して欲しい。
祭りのあとの静けさ。
もう1週間経ったのか。
思った事をつらつら書いてみる。
そう言えばsyrup16gを見る時はいつもこんな感じだったなあと思い出す。
目の前にいるのに現実味がなくて、どこか遠いような感覚。
一番大好きなバンドが解散して、しかも再始動するなんて事が初めての経験なもんで、実はまだ心の準備ができてなかったのかも知れない。
結局最後までそんなフワフワした感じだった。それが全体的な感触。
でも、終わった後に友達や今回会えた方々と飲みながら話しているうちに「やっぱり楽しかったなあ、えへへへ」なんて気持ちがじわじわと湧いてきた(笑)
楽しいと思ったのはシロップのライブでは初めての事だった。
そう感じたのはやっぱりHurtの曲のせいかな。Hurtは今では大好きなアルバム。
stop brainは音源と違って五十嵐さんの声が尖ってて歌詞が刺さってきたし(音源も好きだけど)、哀しきshoegazeが予想外にカッコ良くて嬉しい誤算。
大阪ではこれを歌うために来たとかほざいていたらしい「旅立ちの歌」とか。
でも客席は若干地蔵(お前もな)だったのが残念。おっさんごめんなさい。
あと一週間。
Hurtは今までのアルバム以上に賛否両論な印象がある。
ちょっと前までは批判にも絶賛にも同意できなかったけど、今は逆にどっちもわかる。
自分の中である程度折り合いがついたって事かな。
1回聴いてそれっきり聴かない人もいるだろうな。私自身そうなりそうな勢いだった。
でも、こんな面白いもの聴かないなんてもったいないと今なら思える。
愛すべきアルバム。
このバンドに思い入れが強過ぎて、もうフラットな気持ちで聞けなくなってるのかも知れないけど。
でも好きなものは好きなんだからしょうがない。
あと一週間でこれを生で聴けるのかと思うと身震いがしてくる。ほぼ全曲ライブ映えしそうだ。