日記とも月記とも呼べない何か。

かといって年記でもない。

syrup16gの30年と私の25年。

3月13・14日「Closer/Further」2日共行ってきました。
夢だったんじゃないかと思うくらい凄いものを見せてもらいました。
こんな日が来るなんて思わなかったです。
できる事ならあの日に戻りたい。

私が初めてシロップを見たのは2000年12月12日(覚えやすい)、
下北沢Club Que。ハックルベリーフィンとの対バンでした。
あれから25年、ここまで本当に色々あったけどずっと好きでいられて良かった。
終わった直後に真っ先に感じた事でした。
何よりバンドとしてとても良い状態にある事が嬉しかったです。

再始動してすぐの何年かは、五十嵐さんはそのブランクゆえ中畑さんとキタダさんに引っ張られてた部分があったと思うんですが、それが今では五十嵐さんが時にはフロントマンらしく2人を引っ張り、それだけじゃなくて更に3人が互いに切磋琢磨して化学反応まで起きていました。
ここまでの過程をずっと見てきたからこそ、とても感慨深いものがありました。

すっかりアラフィフの五十嵐さんがこの日の為に最高のコンディションに仕上げてきた事にただただ感無量で、少し年下の私にももしかしたらまだできる事ややれる事はあるんじゃないかと思わせてくれました。
もちろんあんなに凄い事はできないんだけど。
色んな音楽を聴いてきたわけではない私がシロップの音楽が一番素晴らしいなんて言うつもりはないです。
ただ、25年前にひょんな巡り合わせでこのバンドに出会ってここまで一緒に生きてきたという事実だけがそこにあります。
こんな出会いはきっとそうそうないと思います。
そしてそれは何にも代え難いものであるという事を今回深く実感する事ができました。それだけでとても幸せです。

再結成後の音源ももちろん好きな曲もあるんだけど、解散前の音源は存在感も思い入れも圧倒的で今後も超えられないと今でも思ってしまうし、そんな理由から未だに新旧織り交ぜては音源を聴けない自分がいます。大好きなのに。
だから、まさに新旧見事にごちゃ混ぜなセットリストを自分の目の前で今のシロップが演奏した事によって、紛れもなく全て五十嵐さんが作った曲であり昔からここまで地続きだったんだなと実感できたのが嬉しかったんです。
これは家でただ音源を聴いているだけでは到底感じる事はなかったであろうと思います。ライブに勝るものなし。
どの曲も分け隔てなく同じ熱量で演っている様子に楽曲に対する愛情を感じられました。

どの曲も本当に良かったのでベストなんて到底決められないわけですが、新しい発見という意味では1日目の「Drawn the light」の前のアレンジが思いの外とてもカッコ良くて、こういうのをもっとやってくれたらいいなと思いました。
歌詞が注目されがちだけど、数少ないインストでのキラリと光るセンスは見逃せないし、2日目のオープニング映像のバックに流れていた未発表のインストが物凄くカッコ良かったので、いつかインストだけでアルバム1枚作ってくれたらこれはかなり熱いと思いました。

どうか元気で、できるだけ長くバンドを続けて欲しい。
バンドも自分も歳を重ねてきた今、切実にそう思います。
2日間本当に幸せでした。ありがとう。
syrup16gに幸あれ。

 

 

syrup16g 孤毒の百年。

初めに見た時、何じゃそのタイトルは?と思った。

孤独芸はもういいよ…とも思ったりもした。

 

私としてはあの豪雨の中での遅死11.02以来のライブ。

その時のブログにも書き殴ってるけど、この先のこのバンドの行く末に不安を感じていた。

バンドの状態は良いと思うんだけど、フロントマンの状態に不安要素しかなかった。

なので会場に入場してもテンションは全く上がらず。

 

1曲目、「I Will Come(before new dawn)」

これ以上ない幕開けだった。

五十嵐さんのギターから始まるイントロ。静かだけど力強く厳かな始まり。

中畑さんのドラムが心臓の鼓動のようだ。

そしてまず思ったのが「五十嵐さん声出てる!」だった(笑)

それくらいここ最近本当に五十嵐さんの声が出ていない事が気がかりだったのだ。

この1曲目で早くも私が遅死11.02以来抱えていた不安は払拭された。

 

そして「孤毒(孤独)の百年」というタイトルに相応しく、特に孤独感を強調したあのアルバムの曲メインでライブは進んで行った。

改めて孤独のバリエーションが豊富な事に驚く(失礼)

やっぱりこの人(五十嵐さん)だからこそこんな表現できるのだと再認識。

バンドのアンサンブルはここまで何公演か終えているのもあって割と仕上がっていて、スリーピースのシンプルな美しさを今回も感じられたのが嬉しかった。

そして、五十嵐さん終始とても楽しそうだった。

これもここ何年か感じる事だけど、五十嵐さんとギターが一体化していて、むしろギターが歌っているように思えるところも何度かあった。

特に「うつして」のアウトロのギターソロが大好きなんだけど、それが生で聴けて痺れた。

変化球過ぎるセットリストはたまにはいいかなと思ったからいいとして、できれば「Maybe Understood」が聴きたかった。

私の人生においてとても大切な一曲なのだ。

そしてまさかの「4月のシャイボーイ」でライブは終了。

五十嵐さんの呟くような「なんもいい事がねえ」を聴いて、私の代わりに呟いてくれてありがとう、と思った。

 

今シロップに言いたいのは、元気でもっとたくさんライブをやって欲しいって事。

シロップが今活動しているから自分は何とか生きていけているのかも知れないと、大袈裟でなく思っている。

だからこれからも3人が演奏しているのをただただもっと見たいです。

よろしくお願いします。

syrup16g 遅死11.02を見て感じた不安について。

行ってきました。去年10月以来のsyrup16gです。

ここにはだいたい基本的に良かった事を書くのですが、今回は敢えて良くなかった事を書きます。

こんなブログは誰の目にも触れないとは思いますが、もし万が一たまたま目にしてしまった方いらっしゃいましたら、不快な気持ちにさせてごめんなさい。

そして全くライブの事書いてません。

本当はできればご本人に直接言いたい。

 

ここ数年ぶりシロップのライブを見ていて気になる事。

それは五十嵐さんのボーカルです。

あまりに声が出てなさ過ぎて、とうとうライブの内容よりそちらが気になるようになってしまったのです。

解散前から含めて20年以上このバンドを見てきて、五十嵐さんのコンディションの波がライブの良し悪しを左右してる様を嫌と言う程見てきました。

それでもこのバンドにしかない何か光るもの(引っかかるもの?)や心を動かす何かがあるから懲りずにライブに足を運ぶしここまでファンをやってこられた。

もちろんいつも同じレベルでライブできないのはプロとしてどうなのかとも思っていたし、やきもきもしたし今に始まった事じゃないですが、今回ばかりはちょっと許容できない自分がいます。

年齢のせいももちろんあるかも知れませんが、同年代やそれ以上の現役のバンドでコンディション維持できてる人はたくさんいます。

やはりご本人の努力が足りないのではないかと言わざるを得ない。

こんなもんで勘弁してって甘えがどこかでないだろうか。

(なかったら失礼極まりないですが)

ファンの皆さんはそれで良いと思っているのか、批判の意見をあまり見ない。

せっかく素晴らしい楽曲をたくさん持っているバンドなのに、若いバンドマンにリスペクトされているのに、今のままでは恥ずかしくないですか。

私は誇りを持ってsyrup16gのファンです、と言いたい。

でも今のままではとてもそんな風には言えない。

 

これは余談だけど、ボーカルと共に自己管理ができてないのではと思ったもう一つの理由として、順調に体型がおじさん化している事。

ロックバンドのボーカルが太ってるってやっぱりカッコ悪い。

 

今後もこんな感じでダラダラと続けていくなら、やっぱりあの時復活しない方が良かったって最悪な事を思ってしまう。

続けてくれて良かったって今後も思いたい。

 

伝説になるはずだった遅死11.02ですが、私にとっては全くもって伝説にはなりませんでした。

もちろん良かったところもあったし、グッと来た瞬間も涙ぐんだ瞬間もあった。

つい去年も良いライブたくさん見られたし、まだまだやれるはずだし今後に期待しているからこう思ってしまうんです。

これまで散々お世話になってきた大事な存在。

再始動して10年、今後も一緒に年を取りたいのでどうかよろしくお願いします。

ご本人には届かないけど。

 

#syrup16g

 

 

20年後のHELL-SEE。

こんな未来が来るとは恐ろしい(いい意味で)。

今回のツアー、まさか10ヶ所のうち6ヶ所も見る事になるとは思いませんでした。

当初予定していたのは2ヶ所でしたが、初日の東京の仕上がりの良さに驚き、今のシロップは見ておかないと、行けるところは行かないと後悔する、と追加追加で結局ツアーの半分以上に行く事になってしまったのです。

場所によってこんなにも観客やバンドの雰囲気が変わるんだという事も目の当たりにして、つくづくライブは生き物なんだという事も実感しました。

どの場所でもHELL-SEEというアルバムが如何に凄いアルバムなのかを嫌という程思い知らされましたが、音源を完全に再現どころかそれ以上に仕上げてきた今のシロップのバンドとしての状態の良さも見る事が出来た本当に幸せなツアーでした。

syrup16gの皆様、スタッフの皆様、いいライブをありがとうございました。

無事完走できて良かった。本当にお疲れ様でした。

 

 

あれから15年。

2007年12月9日はsyrup16gが解散する事を発表した日。

 

15年前の自分へ。

信じられないかも知れないけど、syrup16gは再始動して、あれから15年後の2022年12月9日、元気にライブをやっているよ。

バンドの状態も良好で、とてもいいライブだった。

もうメンバーみんなすっかりおっさんだけど、五十嵐さんは相変わらず心に響く歌を歌っているよ。

「Les Misé blue」とても良かった。

再始動後のどの音源とも違って、一つ先のステージへ進んだ感じがしました。

軽やかで自由で何よりも好きにやれている感じがして良い。

でもシロップらしさは健在。歌詞もメロディも五十嵐節炸裂で、アレンジもシンプルで美しい。

色々あったけどここまで好きでいられて良かった。

改めて存在してくれてありがとうございます。

 



delaidbackについて。

delaidback

 

あえて曲順も歌詞も見ずに1周目。まず感じたのは、声が何だか違うという事でした。

「光のような」に始まって、「透明な日」も「Star Slave」も、五十嵐さんの声に芯がなくて不安定で、それに物凄く歌いづらそう。

何だか無理をしていて曲に合ってないというか、聴いていてとてつもなく違和感を感じる。

「いつだってぇぇぇ~ぇ~」って…アンタそんな声の張り上げ方するような人じゃなかったでしょ…と、まずここで挫折しそうになりました。

その違和感しかないボーカルを前面に押し出したミックスにも違和感。

生還の5曲はまたちょっと違うところでガッカリな出来栄えでした。

アレンジも歌詞もさほどいじってない事には安心したんだけど、なぜかここでも感じる違和感。

特に残念だったのが「赤いカラス」。正直期待が大き過ぎました。あの曲だけはあれ以上余計な音は入れないでほしかった。控えめではあるけど。

これは生還を見過ぎてしまったのもあるけど、私にとってはやっぱりあのライブでの演奏がベストテイクだったんだろうと思います。

スリーピースだから当たり前だけど、生還での無駄な音が一切ないシンプルなアレンジが良かった。

でも「ヒーローショー」のイントロの生還バージョンにはないアレンジは好きだな。

それにしても、キタダさんのベースはいつも通りさりげなく凄い仕事してるのはわかるんだけど、音源だと中畑さんのドラムの存在感が薄い。ライブの9割引きくらいのディスカウント(わかりづらい)。

シロップは音源化するとミキシングで曲の良さを殺してしまっている事が割と多いような気がするのは私だけでしょうか?

「Mouth To Mouce」の音源の音があまり好きじゃなくて、ライブで「変態」を聴いた時「こんなにカッコいい曲だったのか!」と思ったのはいい思い出。

そんな訳で、来年のツアーに期待しています。

途中、間に挟まれている「夢みたい」で変わる空気感。この不穏なコード感、やっぱり絶品だなあと思っているところにそれまでとは明らかに温度も湿度も違う五十嵐さんの声。

そして最終的には初めて聴く4曲に心を完全に持って行かれました。

アレンジはシンプル極まりないけど足りないとは全く感じない。

特にギターの音色のなんとキラキラしている事でしょうか。

そのキラキラした音の中で、五十嵐さんの声はまさに水を得た魚のように自由に泳いでいました。

演奏と詞とメロディと声、すべてのピースがぴったりはまっている感じがする。

昔はそれをアルバム丸ごとでやってのけていたという事がいかに凄い事だったかを思い知らされました。

昔は良かった、なんて本当は言いたくないんです。今が最高って言いたい。

でも、前半の曲はそれぞれのピースがなんだか上手くはまっていないように感じてしまうんです。あの何とも言いようのない違和感。

今も昔も方法としてはさほど違う事をやっているようには思えないんですが、何かが違う。

それが何なのかよくわからないけど、それを取り戻すのが一番難しい事なのかも知れないし、もしかしたらもう取り戻せないのかも知れない。

そして、私がシロップに求めているのは「夢みたい」や「変拍子」のような重々しさもだけど、まさに「4月のシャイボーイ」とか「光なき窓」のような透明感とあのファンタジックな感じなのかも知れないと今回改めて感じました。

二度と戻れないからこその美しさなんだろうとも思います。

でも今のシロップの音と五十嵐さんの声でここまで再現できた事はまぎれもない事実だし、こんな素敵な音源を出してくれた事に心からの拍手と感謝を送りたいのです。

いつの日か、新しい音源でもこんな風に思える日が来る事を、できるだけ過度な期待はしないように(ここ大事)待ちたいと思います。

 

そして最後に。
ジャケットが良いと、一層その音源に愛着がわくという事をあのお方(笑)がこれ以上ない形で示してくれた事にも感謝。