日記とも月記とも呼べない何か。

かといって年記でもない。

とうとう買いました。そして読み終わった。

疾走 上 (角川文庫)

疾走 上 (角川文庫)

疾走 下 (角川文庫)

疾走 下 (角川文庫)


今日1日で読み終えました。こんな展開ありですか?
ノンフィクションなんじゃないかとしか思えなくなってくる。
所々はそうなんだろうけど・・・。
途中読んでて気持ち悪くなったり、気が遠くなったり。
なんでこんな本買ったんだろうと後悔すらしました。
なんでこの人はこんな物語を書かなければいけなかったんですか?
この物語で何を伝えたかったんでしょうか。何も見えてこない。
私の足りない頭ではわからない。
・・・と思っていたら、同じように感じている方が結構いるみたい。
ただ真実をありのままに伝えているドキュメンタリーのような。
でも最後は涙出ました。何の涙か自分でもよくわかりません。


これを映画化するなんて出来るんでしょうか。
と言うかもうしてるんですよね(笑)
見たいような見たくないような・・・。




(追記)ネタバレ注意!!






ちょっと冷静になってきたので、思うところを書いてみます。
この作品について色々と見て回っていたんですが、
実際に起きた事件を題材にしていて、しかも主人公のモデルが実在するんですね。


下巻に入ってすぐの性の描写があまりに酷くて、
こんな事まで書く必要性はどこにあるんだと思いました。
あの場面だけはどうにも納得が行きません。
急に自分の中のモチベーションが下がっていきました。
ヤクザの新田という男の酷さを表現するには十分だったけど、
もっと他になかったのか!?と疑問に感じてしまった。
クドいですが、必要性がどうしても感じられません。


あと、読んでいくうちに、これはこうなるんじゃないかっていうのが
次第に読めるようになってきてしまった。
(さすがに下巻のあの凄惨なシーンは予想できませんでしたが・・・。)
でも作者の読む方を惹き付ける独特のテンポというか、巧みな文体は魅力的で、
こんな作品でこんな言い方もナンですが、読みやすかったです。
内容はこの上なく重たいんですが。。。。
他の作品も読んでみたくなりました。