日記とも月記とも呼べない何か。

かといって年記でもない。

「darc」について雑感。

darc

シロップの作る音はやっぱり別格で好きだし、また聴ける事が嬉しいって気持ちと、どうしても過去の曲たちと比べてしまって残念に思ってしまう気持ちが交互にやって来る。
昔の作品はあまりに圧倒的で偉大過ぎる。
五十嵐さんは、それを超えられない事にこれから先もずっと苦しむことになってしまうんだろうかと勝手に辛くなってしまったりする。
好きだからこそ期待してしまうし、批判もしてしまう。
それだけシロップは愛されてるんだって事、よくわかる。
正直これでいいとは思ってないし、願わくば過去の作品を超えるものをいつか聴きたいと思う。

でも、このdarcもHURTもkrankeも作品としてダメだとは思わない。

金太郎飴みたいに過去の焼き増しで無難な作品ばっかり出されるよりもよっぽどドキドキもワクワクもするし、楽しませてもらってる。
パーツは揃ってる。
あとはそれぞれがうまく噛み合えば(それが一番難しいのかも知れないけど)、また凄い作品ができるんじゃないか。

過度な期待は禁物だけど。

「I'll be there」のイントロを聴いた時、単純に「ああ、幸せだなあ」(加山雄三かよ)と思った。

そう思えただけでも今は嬉しい。

 

追記:

個人的には五十嵐さんは低い声がとても魅力的だと思っているので、もっと全体的にキーを下げた方がシロップ独特の重みや湿っぽさが出て良いのではないかと思った。

再始動以降割とキーが高めな曲が多いけど、今は高い声の方が出しやすいのだろうか?

一方で、いい意味で枯れた感じとか優しさとか、年齢を重ねたからこその新しい魅力も発見できた。

 

新木場サンセット2016。

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行ってきた。

まずはチケットを譲って下さった方にお礼を。

本当にありがとうございました!

久々に会えた方々にも感謝!

 

そして、syrup16gまさかのトップバッター。

「きこえるかい」と「To be honor」がとても良かった。

解散前よりも格段に声が伸びるようになったからだと思う。

それにしても生還以降の五十嵐さんは声に血が通って、歌に気持ちが乗るようになったな。

マサムネさんのリクエストという「センチメンタル」も良かった。

イントロがいつものコードのカッティングじゃなくてちょっとしたフレーズを弾いていて、後で知ったことだけどまた新しいギターを使っていたようで、その柔らかくて優しい音色と相まってとても良かった。

まるでバッキングで他に誰かが弾いているみたいなエフェクトがかかっていたのも印象的だった。

しかし、ほとんどはまさかのモッシュに巻き込まれてほとんど見られなかった。

中盤以降は演奏にも集中できなかった。お前ら頼むから落ち着け!!と何度叫びたくなったか。

もっと後ろで落ち着いて見たかった…。

シロップを見られる数少ない機会なのに、これには激しく後悔。

淡々と演奏するシロップと荒ぶるフロア、というちょっと異様な光景が繰り広げられていた。

シロップは(というか五十嵐さんは)スロースターターだから、なかなかあの曲数では厳しかったように思う。

今回のメンツの中ではひときわ男性率が高かったのか、野太い声援が飛んでいた。

男に好かれるのはいいんだけど、ギターはやっぱりもうちょっと頑張ってほしいなあ。プロなんだから。

と思ってしまったのも、スピッツがあまりに圧倒的だったからだ。

シロップも曲の良さは誰にも負けないんだし、リズム隊は抜群の安定感なんだから、五十嵐さんさえしっかりすればもっと凄いバンドになれるのに。

そこにもどかしさというか歯がゆさを感じてしまう。

無理するとまた潰れちゃうから、マサムネさんも言うようにマイペースでやってくれたらいいとは思いつつ、もうちょっと気合い入れてやってほしいなあとも思ってしまうこのジレンマ。

既に色んなバンドに影響を与える立場になっているんだから。

活動してくれてるだけでありがたいってのももちろん本心だけど、グダグダなのがデフォルトみたいになってしまうのはやっぱり良くないと思う。

 スピッツの田村さんの「戻ってきてくれて良かった」というコメントに感動。

再始動しなかったらスピッツと同じステージに立てなかったんだから、本当に戻ってきてくれて良かったと改めて思えた。

もはや年記とも呼べない何か。

シロップ、今年結成20周年なのか。

おっさんもたいこさんも「結成1996年なんだねえ~」とか他人事のように言ってたし、はっきりしたアナウンスがないのが彼ららしい(笑)。

偶然2016年だし、なんかいいね。

再始動が20周年に間に合ってよかった。

何か動きがあればなお嬉しいけど、今は活動してくれているだけでありがたい。

20日の新木場、子供の発表会を見に行く親の心境。お母さん不安。

今日は昨日より素晴らしい日。

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患者旅、無事終了。
今日は今まで以上に最初から最後まで色んな感情が湧いてきたし、正直良かった悪かったの話じゃ済まないんだけど、最後にはそんな事はどうでも良くなったし、行って本当に良かったと思えた。それだけでいい。
誰がどんな感想を持とうが、それもどうでもいい。見たくない。
今日自分が感じた事が全てだから、それを壊されるのが嫌なのだ。
変に補正されたりするよりも、このごちゃごちゃの感情のままでいた方がいい。
多分このバンドと付き合ってく限り、この感情は付いて回るんだと思う。
今回はそれだけシロップが確かに目の前にいると強く実感できたライブでもあった。
 
再始動して良かったのか悪かったのかの答えは今はまだ出なくていい。
ちょっとずつ取り戻せばいいと思う。
その姿を見せてくれただけで十分だ。
 
多分これは毎回言う事になると思うけど改めて。
syrup16g、存在してくれてありがとう。

病名はないが、患者。

 

Kranke

今回も例によって聴くのが怖かったけど、これはまた面白いもの作ってくれちゃったなあ。

メロディにも歌詞にも音にもトラップ満載なのでニヤニヤしてしまう。

五十嵐さんは数年間の遅れを取り戻すべく、今はとにかくやりたい事を片っ端からやってその過程を見せていきたいんだろうな。

それを見ていくこっちはドキドキするけど、このドキドキはやっぱりシロップでしか味わえないんだろうなって事を改めて実感。

まだ本調子ではない感じだけど、意気込みは凄く伝わってきた。

これからどうなってくのか先が読めないし不安だけど、楽しみになった。

五十嵐さんには、誰に何を言われようがやりたいようにやって欲しいと思う。

 

 

憧れの北斗星。

にわか鉄子の部屋へようこそ。
 

先日、去年のサンライズ出雲に続いて、ついに念願の北斗星に乗りました。

本当は往路で乗りたかったのですが満席だったので復路に。
 
仕事が終わったその足で羽田空港へ。
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新千歳空港には21:30頃到着。
札幌まで快速エアポートに乗る。
22:30頃ホテルに到着。連勤疲れもあって、ぐっすり就寝。
 
翌日は札幌10:22発のスーパー北斗登別へ。
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地獄谷と登別温泉を堪能した後、登別駅に戻って待つ事40分。
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ここまでがオープニングアクト
 
そして今回の旅の本番、最初で最後の北斗星の旅。
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颯爽と現れた北斗星号に早くも興奮。
車内へ。
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9号車のB寝台ソロ。狭いけど十分快適。
これだよ、これを待ってたんだよ!
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部屋の鍵が記念に持ち帰れるカードキーだったのではしゃぐ(笑)
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しばし部屋周辺を探検。
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そして、くつろぐ。
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しかし15時間近い長旅なのでゆったりできると思いきや、これが意外と忙しかった。
やり遂げなければならないミッションが色々あったからだ。
って自分で勝手に決めただけなんだけど(笑)
 
まず第一のミッション。
「函館駅で車両の切り離しと連結を見る」
 
21:39頃、函館駅に到着。停車時間は約10分。
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9号車から先頭までとにかく走る!
残念ながら切り離しの作業自体は見ていないけど、DD51さんの勇姿は撮影成功。
道内には非電化区間があるのでディーゼル機関車で引っ張って、青函トンネルに入る前の函館で車両が交換されるっていうのも今回初めて知りました。
 
それはさておき、この方が登別駅に入って来た時、あまりのカッコよさに興奮しました。 
何と言ってもこのフォルム。一気にDD51さんのファンになりましたよ。
ここまで本当にありがとうございました。
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そして今度は連結した車両を見るべく最後方にまた走る!(笑)
こちらもすでに作業は終わっていた。
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ここからは進行方向が変わって、青函トンネル専用車というこちらの方にバトンタッチ。
いよいよ青函トンネルへ。
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第二のミッション
青函トンネル通過を見届ける」
 
青函トンネル通過中、最初はロビーで見ていたのですが、途中から個室へ。
最深部にはブルーやグリーンのライトがあったらしいんだけど、すっかり見逃す。
吉岡海底駅とか竜飛海底駅とか、もしかしたら見れるものだったんだろうか。
いつかリベンジしたい。
 
トンネルを抜けて本州に入ったら、窓から綺麗な星空が見えてちょっと感動。
上段だったから、窓の上がカーブしててよく見えた。
そして心地よい揺れも旅の疲れも相まって、日付が変わった頃には寝落ち。
 
翌朝は6時前に目が覚めて、第三のミッション「食堂車グランシャリオで朝食を食べる」を実行するためにロビーに向かうと早くも長蛇の列。
ダメ元で並んでみたら、運良く入る事ができた。
外の景色は撮れなかったけどちょうど朝日が登り始めていた。
電車の中で揺れながらテーブルに付いて朝食を食べてるっていう感覚が面白かったなあ。
洋定食、食後のコーヒーまでとても美味しかった。
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そして、最後のミッション北斗星オリジナルグッズを買う」を残すのみとなった。
 
車内アナウンスで、車内販売はもう自分のいる車両には回ってこない事が判明したので、車内販売のお兄さんがいると思われる車両へ急いで向かって、ストラップを購入。
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前の日の夜、プレミアムなキーホルダーやら小銭入れやら懐中時計やら売ってたけど、すぐに売り切れた様子。
 
そして到着まで外の景色を眺めながらしばしまどろむ。
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都内に入ると見慣れた景色が見えてくるけど、同時に旅の終わりが近くなって寂しくなる。
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およそ15分遅れの10:20頃、上野駅に到着。
長い間楽しい時間を過ごさせてくれた北斗星とお別れするのが名残惜しくて、前から後ろまでじっくり見てきました。
他にもホームには撮影する人がたくさん。
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そして、就寝中で全く気付きませんでしたが、青森でもう一度車両交換して進行方向が変わったんですね。
こちらの方が最終走者でした。お疲れ様でした。
カシオペアの車両ですね。いつか乗りたいけど、カシオペアもゆくゆくは廃止になってしまうんだろうか。
寝台特急が廃止になっていくのは、仕方がないとはいえ寂しい。
トワイライトエクスプレスも一度でいいから乗りたかったなあ。
新幹線や飛行機は速くて便利だけど、味気ない感じがする。
早ければいいってものじゃないと思うんだけどなあ。
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旅の最中ももちろんだけど、次はどこに行こうかと考えてる時も同じくらい楽しい。
旅はいいもんです。
 
 
 
 
 
 

シロップって本当に復活したんだっけ?

 まだ再発ツアーから3ヶ月も経ってないのに、既に何年も経ったような気分。
シロップが復活して以降の時間の流れが異常に早くなってる気がする。
もう今年終わっちゃうよ!
 Hurt
このアルバムについて冷静に振り返ってみる。
最初に聴いた時、あまりの軽さと甘さと耳馴染みの良さに愕然としたし、恐れていた事が起きたと思ってしまった。(大袈裟)
でも、結果的には好きなアルバムになった。よかったです。
このバンドに向き合うには、無駄に勇気と精神力が必要なのです(笑)
この先もシロップは色々なタイプのアルバムを作るだろうけど、その過程で相対的に評価が大きく変わっていくと思う。
意図と方向性がハッキリしてるし、復活第一作目として成功してるのでは。
重厚感がないのは確かに物足りないけど、たまにはこんなアルバムがあってもいいんじゃないか。
何よりも、紛れもなくあの3人の音で、しかもキラキラしてて瑞々しくてとにかく楽しそうなので、それで十分。
歌詞が弱いって言われてるみたいだけど、歌詞カードをじっくり読むとところどころ鋭いしハッとする
明るいサウンドと甘い声に騙されちゃいけません。
「軽めの十字架背負い」っていうフレーズなんて最高じゃないですか。五十嵐さんらしい。
この人のこういう言葉の選び方、大好物です。
そしてこのアルバムのハイライトはなんと言っても「stop brain」だと思う。
この曲が聴けただけでも復活の意味があったんじゃないかと思うくらい好きだし、シロップの数ある好きな曲の中でも確実に上位に入る。恐るべし、思考停止!(それなんて妖怪)
もちろん重苦しいシロップにも未練たらたらなので、いつかそんなアルバムも頼みます(笑)
で、再発ツアーはいつ映像化するんでしょうか?
もう燃料切れです。そろそろ燃料投下を。