日記とも月記とも呼べない何か。

かといって年記でもない。

二大巨頭の片割れについて。

syrup16gthe pillows
私の中でこの2つのバンドの地位は揺るがない。
今までも、多分これからも。
でも圧倒的に、聴いているのはアウイエの方である。

シロップの方はと言うと。
最近では、たまに聴いてはみるものの、何と言うか、胸が締め付けられて辛くなってしまう。
もちろん、今までも聴いていて辛かったり重いと思った事は多々あったけど、その重量感が明らかに違う。
ある出来事を発端とするここ何年かのトンネル状態はかつてないものだった。
それを経て、今更だけど本当の重さや痛さを理解してしまったような気がする。
毎日毎日何時間でも聴いていられた頃は、きっと何もわかっていなかったのではないかと思うのだ。
ああ、この作者は本当にこういう気持ちになったのだ。
本当に、心の地獄を味わった人だ。
辛かっただろうな。本当に辛かったんだろうな。
そういう人でなければ作れない。
そしてこの人にはそれをただの自己満足には終わらせない才能があった。
字通り、身を削って、心から血を流して歌を紡いで来た。
こんな歌を書く人には、やっぱり商業的に音楽を続けて行く事なんて無理だったのだなあ。
だから、4年前の3月1日、武道館で皆にバンドの最期を看取られて正解だった。
今は心からそう思う。